<日本ハム4-7楽天>◇2日◇札幌ドーム
ほおを涙がつたった。日本ハム栗山英樹監督(53)が泣いた。稲葉篤紀内野手(42)の引退表明を受け、2人で刻んだ軌跡が脳裏によみがえってきた。「思い出はいっぱいあるよ」。就任1年目の12年。リーグVを遂げ歓喜のビール掛けまでの待ち時間だった。少しの時間、待合室で2人きりになったという。稲葉から「よく優勝しましたね」とねぎらいを受けた。心労と闘う新米監督の理解者の1人とサヨナラする現実に「実感がない」と戸惑った。
日本ハムで3年間、一緒に戦った。同じヤクルトOB。神宮室内で宮本慎也氏と早朝から黙々と打撃練習する姿に感銘し、尊敬していた。栗山監督は「こいつら、どんだけ練習するんだって」と高い意識を、今も若手に注入してくれている。Aクラスを維持、上位進出を狙うシーズン途中での表明になった。「(効果は)プラスかマイナスならプラス。イナに恩返ししたい」。指揮官も二人三脚で、最後まで全力疾走する。



