<日本ハム1-3楽天>◇3日◇札幌ドーム
大谷攻略で今季初の4連勝だ!
楽天は、銀次内野手(26)の2点適時打で日本ハムに勝利した。チーム全体の安打数はわずか3だったが、大谷に対して狙い球を絞り、8四球と好機を広げた。昨季を含め過去4度対戦し、黒星をつけたことのなかった難敵を徹底した指示で攻略した。これで5位西武とは2ゲーム差。最下位脱出が見えてきた。
狙いすました一振りで、ついに黒星をつけた。銀次は低めの直球だけを待った。4回無死一、二塁。日本ハム大谷が、連続四球で走者をためた。その心理状態を読み切った。「四球の後だったので、相手はボール先行にしたくないと思っていたはず」とストライクを取りにくる直球を狙った。カウント1-1からの3球目151キロ、真ん中に甘く入った球を思い切り振りぬいた。力負けせずに、押し込んだ打球はグングンと伸び、中堅手の頭を越える2点二塁打。チームの初安打が決勝打となった。
ワンチャンスをものにした。大谷との対戦成績は昨年から4戦0勝と、土をつけたことがない。この日も初回から3者連続の空振り三振。最速162キロの直球とキレのあるスライダーに手を焼くのかと、楽天ファンのため息がもれた。だが、違った。威力満点の高めへの直球を捨てた。さらに、低めへの変化球は空振りしてもOKという指示で、2回以降、毎回のように走者を出し続けた。
4回、先頭で打席に立った岡島は振り返る。「高めは力があるからノーチャンス。目線を下げ、しっかりと四球を選ぶことができた」。岡島とジョーンズが続けて四球を選んだことが、銀次の決勝打につながった。平石打撃コーチは「今日の大谷に対しては最高の攻撃だった。8個フォアボールを選んで、ワンチャンスをモノにした。こういう勝ち方でしか勝てない」と指示を徹底した打線をほめた。
難敵を攻略し、星野監督も「あそこしかチャンスはなかった。3安打で3点、フォアボールをいっぱい取ったな」と評価した。意思のある攻撃で、つかんだ勝利。今季初の4連勝で、5位西武とは2ゲーム差となった。銀次はお立ち台で言った。「もっと自分が打って活躍して、全部勝つつもりでいます。応援よろしくお願いします!」。最下位脱出は近い。【島根純】



