<巨人4-2広島>◇3日◇上毛敷島
今こそ若さを押し出す時だ!
広島は2試合連続の13残塁という拙攻が響き、首位巨人に2連敗を喫した。先発したエース前田健太投手(26)も1点リードを守れず、6回4失点で8敗目。王者に3ゲーム差まで広げられ、今日4日は宇都宮で3連戦の3戦目を迎える。負ければ自力Vが消滅する一戦、若鯉軍団の真価が問われる。
涙雨がシトシトと降り続く。夜風が妙に肌寒いのは気のせいか。「らしさ」を発揮できないまま、カープは王者巨人に2連敗を喫した。試合後、指揮官は少し寂しそうだった。
野村監督
山口、西村、マシソンをあれだけ苦しめているのにね。あと1本が出ない。当事者が結果を欲しがってしまうのかな。何も失うものはないのに。
力負けしたわけではない。だから余計に悔しい。エース前田が1点リードを守れず、5回裏に一挙4失点した。3点ビハインドを背負った6回以降、カープ打線は何度も好機をつくった。6回からイニングごとに1死一、二塁、1死満塁、無死満塁、2死満塁と攻めたてながら、1点を追加するのが精いっぱい。6回以降で9残塁では勝てない。
指揮官が一例にあげたのは7回だ。山口を1死満塁と追い込み、3番菊池が空振り三振。なおも2死満塁。4番丸は3ボール1ストライクから外角ストライクを1球見逃し、最後は空振り三振に倒れた。「丸もフォアボール狙いのように見えた。こっちとしてはヒットを打ってほしいんだけどね」。丸は「フォアボール狙いとかではなかったんですが…。力を出せなかったのが悔しい」と振り返った。つなぐという意識が裏目に出る場面が続いた。
9月の首位攻防戦という状況が若鯉軍団に重圧をかけているのか。前日2日は16安打で13残塁の4得点。この日も11安打で13残塁の2得点だ。単打で二塁走者がホームを狙えない場面も2度あるなど、持ち味の積極性を発揮できずに2連敗。試合後のミーティングでも、指揮官はナインに思い切りの大切さを説いた。
「劣勢なのに、どこか、かしこまってしまっている。もうちょっと振っていかないといけない。打つ、打たないじゃなく、若いんだから思い切っていってほしい」。7カードぶりのカード負け越しが決まり、巨人とのゲーム差は3まで開いた。今日4日に敗れ3連敗となった場合は自力Vが消滅する。窮地に立たされた今、もう1度若さを前面に押し出したい。【佐井陽介】



