<中日7-2阪神>◇6日◇ナゴヤドーム

 和田監督の執念に阪神福原忍投手(37)は応えられなかった。相手が本塁を踏む度に、がっくりと肩を落とした。藤浪の後を安藤が無失点でつないだ。逆転の流れを作るため今季初のビハインド登板で送り出された。大事な8回が無情にも敗戦を決定付けてしまった。

 「そこをなんとか抑えていかないといけなかったんですけれど…」

 37歳のベテランは起用の意図を重々承知だった。2死一塁まで来てあと1人。そこから突然の乱調だ。5番森野に初球を中前に運ばれると、藤井に二塁打、堂上直に右前打を浴びた。1点のビハインドは3点に。2死一、三塁で8番谷繁に投じた初球は「こけましたね…」。百戦錬磨の右腕が投じた1球は、右打者の背中を通過した。暴投で4点差。とどめとばかりに谷繁にも右前適時打だ。イニング途中で降板し、屈辱の4失点。逆転への淡い期待も吹き飛んでしまった。

 それまで自己最長の9戦連続ホールドをマークしていた。ちょうど50試合目の登板。速球の威力低下を懸念する声には「そうですかね」と否定した。和田監督は「何とかしのいで最終回に勝負したかったけれど。打たれることもある」。悔しさは次回にぶつけるしかない。【松本航】