<オリックス3-0日本ハム>◇6日◇京セラドーム大阪

 若き「満塁男」がオリックスの危機を救った。8回2死満塁。6番川端に代わり、打席に立ったのは駿太外野手(21)だった。日本ハム・クロッタのスライダーを完璧にとらえ、右翼手の頭上を越す決勝の三塁打。「とにかく抜けてくれ、と思った。スタメンじゃないので、1打席勝負。チャンスをイメージして準備していた」。両軍無得点の投手戦に終止符を打つ3点がスコアボードに光った。

 引き分けを挟んで4連敗。この日負ければ、首位ソフトバンクと5・5ゲーム差に開いていた。練習前に監督、コーチ、選手、球団スタッフが輪になり、森脇監督がメッセージを発した。「つらいこともあったが、優勝するためにここが正念場だ。みんなでがんばっていこう」。試合直前には観戦に訪れた宮内義彦オーナー(78)が指揮官を激励。18年ぶりのリーグ制覇へ一丸野球はよみがえった。

 8回の攻撃は2死走者なしからクリーンアップがつないだ。そして6月11日のDeNA戦で代打満塁本塁打を放った駿太の起用をコーチが進言。「(満塁は)打てば一番点が入る。いいところ取りですよね」。21歳の10年ドラフト1位が勝負強さを発揮。オリックスが息を吹き返した。【田口真一郎】