<DeNA2-1阪神>◇23日◇横浜

 あっけない幕切れだった。1点リードを託された虎の守護神、呉昇桓投手(32)を悲劇が襲った。9回1死、ゴメスの失策で走者を出す。不穏な空気の中、ブランコに投じた内角高めの速球を捉えられた。逆転サヨナラ2ランが左翼席最前列へ一直線で飛び込んだ。来日1年目の助っ人最多となる36セーブどころか、一瞬にして4敗目。「球がいいとか悪いとかではなく、打たれてしまった。結果が結果なので」と守護神は顔をゆがませた。中西投手コーチは「あそこはグリエルからみんな1発狙いだからな。できれば走者なしで(ブランコと)勝負したかった」と歯ぎしりした。

 ▼阪神が8月26日、巨人戦(東京ドーム)以来、今季6度目のサヨナラ負け。リードしてからのサヨナラ負けは6月3日楽天戦、8月26日巨人戦、今回のDeNA戦で3度目。いずれも呉昇桓が打たれており、今回は来日初のサヨナラ被弾となった。