<ウエスタンリーグ:広島3-3ソフトバンク>◇23日◇由宇

 広島内田順三2軍監督(67)が今季限りで退任する意思を固めていることがこの日、分かった。ウエスタン・リーグ最終戦のソフトバンク戦後、全体ミーティングで「最終戦をもってカープを離れる。(2軍監督就任後の)3年間はキツいことを言ってきたけど、強いカープを作りたい、その一心だった」とナインに伝えた。今日24日、松田オーナーにシーズン報告を行った後、正式表明する見込み。

 現役13年、指導者で32年、プロ1年目から45年連続でユニホームを着続けた。巨人の1軍打撃コーチ時代には元オリックス清原や元ヤンキース松井のよき相談役になり、広島打撃コーチ時代にも現阪神新井などを開花させた。今季も中崎や戸田、鈴木誠といった若手を1軍に送り出し、同時に高橋や美間を辛抱強く指導した。今後は未定だが、この日阪神が来季入閣を検討していることが分かった。

 ◆内田順三(うちだ・じゅんぞう)1947年(昭22)9月10日、静岡県生まれ。東海大一から駒大。13年間の現役生活はヤクルト、日本ハム、広島で主に外野手としてプレーし、計950試合出場で打率2割5分2厘、25本塁打。82年に現役引退後、83年に指導者に転身。広島、巨人で打撃コーチを務め、12年に広島2軍監督に就任。177センチ、75キロ、左投げ左打ち。