<オリックス0-2西武>◇23日◇京セラドーム大阪

 あまりにも痛い敗戦だった。試合開始直後にソフトバンクが敗れた。勝てば、逆マジック点灯に王手をかける。しかしオリックス打線は「朗報」に金縛りになった。西武岸を打ち崩せない。4番ウィリー・モー・ペーニャ外野手(32)、5番T-岡田外野手(26)が、合計8打数無安打の大ブレーキ。3回には伊藤の中飛で一塁走者の駿太が帰塁できず、併殺プレーに。森脇浩司監督(54)が審判のジャッジが遅れたことに抗議したが、試合の流れは悪かった。

 5安打で今季14度目の0封負け。9月に入って、5度目だ。森脇監督は「野手の意気込みは言葉に表せないものがあったが、すべて岸が上回った。誰が悪かったとかは関係ない」と相手エースをたたえたが、勝負どころでの打線の足踏みは気になる。

 これでソフトバンクとは4戦連続で勝敗が同じ、●●○●だ。2・5ゲーム差のまま試合数だけが減っていく。逆マジック点灯王手のチャンスを逃せば、ピンチが待っている。今日24日の勝敗次第で、ソフトバンクにマジック3が点灯。「終わるまで終わらないってことさ。明日勝つのみ。まだまだ!」。指揮官は即座に気持ちを切り替えた。エース金子で逆転優勝に望みをつなぐか。残り10試合。じわりじわりと追い詰められてきた。【田口真一郎】