<ロッテ9-5日本ハム>◇24日◇QVCマリン

 日本ハムがロッテに連敗を喫し、貯金0に逆戻りした。先発木佐貫洋投手(34)が3回途中5失点KOと誤算で、攻撃陣は11安打を放ったが3回無死満塁で無得点など拙攻が目立った。残塁14は延長戦を除き今季ワーストタイ。今日25日の勝敗とオリックスの結果次第では、3位以下が確定し、クライマックスシリーズ(CS)の本拠地開催が消滅する。

 徒労感を見せず、ポジティブだった。栗山監督は収穫なき完敗を、心静かに受け入れた。「今、何をしなければいけないか。(野球の)方向性だけは間違えたくない」。先発木佐貫以下、投手陣が崩れた。相手4失策を生かせず14残塁の拙攻。4位楽天に安全圏といえる5・5ゲーム差。ただ8月22日以来、6ゲーム差未満に迫られたが前向きだった。「4位と5・5差に開いたと思ってやる」。

 残り9試合で停滞ムードだ。序盤から乱戦。2点を追う3回が現状を映し出した。単打、失策、四球で無死満塁の好機で無得点。小谷野の投直併殺は不運だったが、谷口雄也外野手(22)が空振り三振。その期待のホープは6回無死一、二塁では三飛に倒れた。7回1死一、二塁でも空振り三振とブレーキで、反撃ムードに水を差した。

 谷口が打線の勢いを止めた筆頭格。6回が象徴的に内容が乏しかった。大量ビハインドとはいえ、最低でも右方向へのゴロで進塁打がセオリー。0-1と、打者有利のカウントから厳しいフォークに手を出した。直後の代打・稲葉は投手心理を読み、慎重に四球を選んでチャンスを広げた。逆転の可能性を見いだせるよう局面を整えた。対照的だった。

 今日にもCS本拠地開催の可能性が完全に消える。ここ最近は栗山監督は胸騒ぎに、うなされるという。深夜から早朝にかけて1時間おきに目が覚めることもあるという。「起きてしまうんだよね。(午前)1時に何を考え、2時には、これを考えて…。はっきりと記憶しているよ」。残された大勝負のCSをにらみ、動かし始めている。

 巨人、ソフトバンクなどのように圧倒的戦力はないが、躍進した近年の伝統だった強みは試合巧者。若手野手たちは目の前、戦況を考える必要がある。個々が持ち場、役割を徹底できなければ日本ハムの下克上の芽は出ない。【高山通史】