<中日1-4巨人>◇24日◇ナゴヤドーム
これが優勝目前チームとの力と勢いの差なのか。前日Bクラスが確定した竜ナインが、目を覆いたくなるミスを連発。自滅で借金10となった。
5回無死一、三塁の守備では、亀井の二盗を刺そうとした谷繁元信兼任監督(43)の送球を荒木が後逸。やらずもがなの先制を許した。8回は左前打を処理しようとした工藤も後逸しダメ押し点を献上。7回1死満塁の攻撃では、ルナの右飛でタッチアップした森野が三塁へ引き返す中途半端な走塁で憤死し、同点機をつぶした。
「やっぱりミスがからむと点になりますね」。谷繁兼任監督のため息は深かった。終戦を迎え、ナインの集中力も途切れたのか。指揮官も深刻なムードを感じ取っていた。「集中力は欠いていないと思います。でも何か、1歩引いたところでやっている感じで…。打席でも守備でも何かこう積極的でないというか」。
覇気なく映るのは全身から気が出ていないからか。消化試合でも勝ちたい気持ちは同じだろうが、失った球際の執念が勝敗を分けている。だが、今季がすべて終わったわけではない。前日始動した竜党の新応援団も必死に声をからしている。谷繁監督は「こちらが何とかしないといけない」と首脳陣の手綱も締め直した。みんな、開幕のころの熱い思いを忘れていないか。込めたメッセージは“もう1度熱くなれ!”だった。
巨人のマジックは2。今日25日に目の前で優勝を見る可能性がある。ナゴヤドームで敵にリーグVの胴上げを許せば97年の開場以来初の屈辱だ。「全力で戦うしかない」。監督も絶対阻止を誓った。【松井清員】



