<中日5-4巨人>◇25日◇ナゴヤドーム

 巨人が中日との今季最終戦に敗れた。先発セドンのリズムが悪く、平田の逆転10号3ランが出た3回で劣勢になった。8回、好調大田の適時打で1点差とするも及ばなかった。広島も勝ったため、優勝へのマジックナンバーは2のまま。リーグ3連覇は、26日からのDeNA戦(横浜)に持ち越しとなった。

 ナゴヤドームの伝説は生きていた。97年の開場以来、他球団の胴上げが行われたことは1度もなかった。連勝で一気に決めにかかった巨人でも、ジンクスは崩せなかった。井端弘和内野手(39)が「胴上げを見たことがないんだよね。『そうはさせない』という空気が、不思議とあったな。03年に阪神が王手でナゴヤに乗り込んできた時も、そうだった。『さすがに胴上げ、見るのか』と思ったら、3連勝して阻止したんだよ」と古巣の舞台裏を明かした。平田の4打点は、長くしのぎを削ってきた伝統球団の意地。仕切り直しとなった。

 長く巨人を支えてきた阿部-内海のバッテリーで決める。下半身の不安で代打出場だった阿部慎之助捕手(35)が、スタメン出場する。阿部は「仕切り直しだね。横浜で決めたい」。ビールかけに備え待機していた内海哲也投手(32)は「投げる試合は全部勝つつもり。頑張ります」と、東京行きの電車に飛び乗った。

 原辰徳監督(56)は泰然自若だった。「いいところで(橋本)到が塁に出て、(大田)泰示が打った」と、シーズン終盤で躍動する08年ドラフトの同期コンビをほめた。続けて「一足飛びにはいかない。1戦1戦の中で戦う。阿部は明日、スタメンでいく。キャッチャーでね」とシンプルに結んだ。もう慌てる必要は何もない。横浜で3連覇を決める。【宮下敬至】