<ロッテ8-1日本ハム>◇26日◇QVCマリン

 意気消沈した。日本ハム中田翔内野手(25)が、引き締まった空気を一瞬で緩めた。わずか1点ビハインドの3回2死一、二塁のピンチだった。角中の打球が頭上高く舞ってきた。見誤ったのか。フラフラとした足の運びが迷い、判断ミスを示していた。強風が名物のQVCマリンで、やや右翼方向への風速5メートル。1度前進してから後退し、辛うじて落下点には入った、グラブに当てながらポロリとこぼした。二塁走者が生還した。

 中田

 今日は自分のエラーで負けた。何も言うことはないよ。

 捕球していれば無失点。無用な1点の追加点を許した。その直後に、先発浦野がこらえ切れずにさらに2失点。大敗へ向かう分岐点になった。紺田外野守備走塁コーチの解説では「簡単ではない。失速して切れると思い、伸びてきた感じ」と難度は低くない飛球。かばう余地は十分にあるが、中田の経験値を加味すれば捕球可能な範囲だった。

 2カード連続負け越し。8月13日以来、4位に5ゲーム差未満へと迫られた。残りは7試合。数字上は安全圏だが、追ってくる楽天は勢い十分。栗山監督は「エラーしたことは、いいんだ。ちゃんと準備をしたかが大事。ただ反省はしないといけない」と襟を正す黒星になった。今日27日から札幌ドームへと戻り5連戦が控える。勝率5割へ逆戻り。再出発してラストスパートをかける。残された最大の標的、クライマックスシリーズのパスポートを死守する。【高山通史】