<DeNA7-5巨人>◇27日◇横浜

 リーグ3連覇から一夜明けた巨人には、優勝チームにだけ許されるつかの間の雰囲気があった。ナイターのDeNA戦で原辰徳監督(56)を胴上げした。公式会見に呼ばれたのは監督、菅野と18年目の鈴木だった。

 たたき上げの職人に敬意を表した、球団からのサプライズだった。選手たちから拍手喝采が起こった。当の本人は何のことやら分からなかった。私服に着替えようとしたら「待て待て」と言われ、初めて気付いた。「まさか僕がって、ビックリしましたけど。うれしかったですねぇ」といい笑顔で、普段通り準備にいそしんだ。

 午前9時すぎには多くが球場入りしていた。少し穏やかな空気の中で、ギラついている選手がいた。井端と大田だった。「今はそれどころじゃない」と練習に没頭した井端は「2番遊撃」で、大田は第81代となる「4番中堅」でスタメン出場だった。大田は8回、2点差に迫る適時打を放った。「重みをかみしめながら、いい打席にしようと思った。この、大事な場面で戦力になれるように」と引き締めた。

 8月下旬以降、追い込んで優勝を奪った。手負いの阿部、長野らは、短期決戦に向け体調を整える必要がある。原監督は「ベストの陣容だった。全員がフォア・ザ・チームで」と結んだ。大きな節目を終え、有効に時を使う。【宮下敬至】