<DeNA1-4中日>◇2日◇横浜

 最終戦のマウンドを託された中日山井大介投手(36)が13年目で自身初のタイトルに大きく前進した。

 ベンチから「死ぬ気でいけ!」の声が飛ぶなかで気合の入った投球を展開。7回2死満塁の場面でリリーフを仰いだが、DeNA打線を6回2/3、1失点と踏ん張りハーラートップの13勝目。開幕からただ1人先発ローテを守った36歳は交代時にベンチからマウンドに歩み寄ってきた谷繁兼任監督とガッチリ握手。1年間の労をねぎらわれた。

 2冠の可能性を残した。勝率は7割2分2厘となり最高勝率のタイトルをほぼ手中に収めた。最多勝はライバルの結果を待つことになる。試合後には「1年やれば何かしらついてくると思ったけど、まさかこういう結果になるとは」と充実の表情。8月には権利取得した国内FAについて「今は何とも言えないですけど、ゆっくり考えたい」と話した。