<楽天4-7西武>◇3日◇コボスタ宮城
おかわり君がマンガのような「1発締め」でシーズンを終えた。3点を追う7回無死一、三塁。西武中村剛也内野手(31)が炭谷の代打でコールされた。右太もも裏に違和感を訴え、途中交代した9月27日楽天戦以来の打席。楽天菊池の初球、外角高めの直球を一振りで捉えた。右中間席に飛び込む34号同点3ランで同僚メヒアに並び、本塁打王争いリーグトップに立った。「展開も展開だったので。まさか打てるとは思わなかった」と本人もびっくりの“神業”だった。
天性のキングぶりを証明した。負傷後、5試合連続で欠場し、この日を含め6日連続で打撃練習を回避。試合前は「旅行です。やることがないので暇です」とベンチで時間を持て余したが、打席に立てば無意識にもスイッチが入った。2試合を残すオリックス・ペーニャに3本差をつけ、メヒアとの「アベック本塁打王」が濃厚となった。最終戦での1発で自身5度目の勲章をほぼ手中に収めるも、「今年はいろいろと悔しい思いをした。個人としても大した数字を残せなかった」と来季を見据えていた。【為田聡史】
▼中村がトップのメヒア(西武)に並ぶ34号。残り2試合のペーニャ(オリックス)が3本差で追っているが、過去に同一球団の選手が本塁打王を分け合ったケースは、1リーグ時代の43年に名古屋の岩本章、加藤正二、古川清蔵の3人が4本、48年に巨人の青田昇と川上哲治が25本で獲得した2度だけ。同一球団の2人が本塁打王ならば66年ぶりで、2リーグ制後では初めてとなる。



