<巨人4-0DeNA>◇4日◇東京ドーム

 勝ち頭の離脱をカバーする。巨人が本拠地最終戦でDeNAに完封勝ちした。

 先発の小山雄輝投手(25)が5回2安打無失点、2番手の沢村拓一投手(26)は4回1安打無失点で5勝目。菅野智之投手(24)が右肘靱帯(じんたい)の部分損傷で前日3日に出場選手登録を抹消された。同じ88年生まれの両右腕が、CSファイナルステージ(15日~、東京ドーム)へ存在感を示した。

 代役とは言わせない。沢村が、ピシャリと締めた。6回から2番手で登板。「短いイニングだったし、最初から飛ばしていこうと思った」と剛腕全開だった。51球中、直球が40球以上。9回2死から関根に安打を許すまで1人の走者も許さなかった。最後も151キロの外角低め直球で代打後藤を遊ゴロに仕留め、無失点リレーを完成させた。

 前日3日、菅野が右肘靱帯の部分損傷で登録抹消された。15日から始まるCSファイナルステージへ向けて不穏な空気が漂った。今春キャンプ中に右肩違和感で離脱した沢村は「あいつも自覚を持ってリハビリしていると思うし、僕がどうこう言う問題ではない」と思いやる。力強い投球で、菅野抜きでも戦い抜けると見せつけた。

 前回登板のDeNA戦で4回4失点と崩れた先発小山は5回無失点と修正した。「チームを背負うことは考えられない。2人でいい仕事をして穴を埋められれば」と責任感を胸に刻んだ。唯一のピンチだった1回2死二塁では筒香を内角低めのカーブで二ゴロに切った。「インコースをうまく使えていたし、いい形で沢村につなげられた」。カーブ、自慢のフォークで的を絞らせなかった。

 7勝目こそならなかったが、CSへ明るい材料を見せつけた。同じ年の沢村、1歳年下の菅野の活躍にかつては劣等感すら抱いていた。「沢村みたいに、あんな150キロなんて投げられないし、いまさら(菅野)智之みたいなカットも投げられない。僕は、たかだか140キロ台の直球とフォークで勝負しないといけない」と胸に誓って臨んだ今季。CSで先発を任せられるまでに成長した

 原監督も「2人とも良かったと思う。いい形でCSに入れる」と安心した。88年生まれの同世代2人が、大きな穴を埋める。【栗田尚樹】