日本ハム稲葉篤紀内野手(42)が引退試合となる今日5日の楽天戦(札幌ドーム)で、06年に日本一を勝ち取ったときと同じ「5番右翼」でスタメン出場し、花道を飾る。登録は内野手で、今季は1度も外野守備には就いていないが、本拠地ファンになじみ深い「定位置」で、ファンへ別れを告げる。
輝かしい栄光がよみがえる。今日5日楽天戦(札幌ドーム)の引退試合で「5番右翼・稲葉」が復活する。「最後なので結果どうこうではなく、札幌ドームの雰囲気を楽しみたい。いい形で終わりたいです」。今季は1度も外野守備に就いていないが、06年には日本シリーズMVPを獲得し日本一を勝ち取った「定位置」で、有終を飾る。
4日、打撃練習を終えた稲葉は、外野グラブを持って右翼へ向かった。「最後なのでわがままを言わせてもらいました」。ヤクルトに入団した95年から、愛着ある外野守備。栗山監督も「見ている人も(右翼を)守っている姿が見たいだろうな」と了承。途中からは一塁に回ることになりそうだが、試合開始は右翼の守備位置から、本拠地の景色を目に焼き付ける。
最後まで「稲葉篤紀」を貫く。通算261本塁打を放っているが「自分はホームランバッターじゃない」と繰り返してきた。「全部ホームランを狙うわけにもいかない。しっかりと自分の打撃ができるように」。ときには自分を犠牲にしてでも、チーム打撃に徹してきた。「独り舞台」となる引退試合でも、信念を曲げるつもりはない。
CSでは「代打の切り札」として、まだまだ貴重な戦力だが、日本シリーズまで進まない限り、札幌ドームのグラウンドに立つのは最後になる。「マック(金子誠)が(引退セレモニーで)かっこいいスピーチをしたから、オレもしっかり考えないと」。感謝の思いを、9イニングに込める。【本間翼】



