阪神が悲願のCS突破へ、異例の延長戦調整を敢行する。台風18号の影響で1日延び、7日初戦となった「みやざきフェニックス・リーグ」に、和田豊監督(52)ら1軍首脳と主力は予定通りに参加する。今日6日に宮崎入り予定。7日DeNA戦(生目第2)は「特別ルール」の10イニング制を打診し、内定した。投手陣を実戦登板させるためで、11日初戦のCSファーストステージ広島戦へ、万全の態勢を整える。
雨ニモマケズ風ニモマケズ広島ニモ巨人ニモマケヌ-。阪神が初のCS突破へDeNAに頭を下げた。うろこ雲舞う甲子園。和田監督は黒と黄の猛虎色バットを手に、若手の指名練習を見つめていた。宮崎で汗を流していたはずの日。台風18号が迫り、飛行機も欠航した。初戦は1日延期。強行日程でも宮崎へ飛ぶのか、聖地でじっくり調整するのか。「予定通り」。指揮官はぶれなかった。
2位の可能性を残してペナント144試合を終えたのは今月1日だった。照準はCSファーストステージ広島戦の初戦11日。9日間も空く。実戦感覚の維持が最大のテーマ。目を付けたのが、若手鍛錬の秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」だ。当初は主力が開幕の6日から2日間出場、8日までには関西へ戻るはずだった。天には逆らえないが、大移動して1試合だけは寂しい…。頭をひねった。
ひらめいたのが「特別ルール」だった。同リーグは両軍合意すればイニング延長も可能になる。かつてはCSファイナルステージを控えた10年の落合中日が、救援陣にイニングまたぎを経験させるために守備だけの「10回裏」を設けた。早速、7日に対戦するDeNAに10イニング制を打診した。1軍も公式戦の相手は野手がギリギリの8人の予定。投手の野手起用も視野に入れる中で、快く了承してくれた。
中西投手コーチは「投手の調整として。7日は先発2人と安藤、福原、呉昇桓に左を1人投げさせたい」と勝利の方程式を投入する。それだけではない。8日西武戦が行われる日南市の南郷スタジアムは、宮崎市内から車で往復3時間かかる。そこでも一部1軍メンバーをプレーさせ、CSの戦力として期待する今成も実戦復帰する予定。直々に足を延ばして、宮崎滞在も延ばすことにした。
心配は6日夜に宮崎入りするDeNAの飛行機が飛ぶか…だが、嵐にも揺らがない。ポストシーズンへ再始動した2日には、指揮官はナインに「もう1度東京ドームへ乗り込もう!
巨人を倒して日本一を争う権利を手にしよう!」とハッパを掛けた。描いているのは宿敵G倒、そして29年ぶりの日本シリーズ制覇。短期決戦に弱いというレッテルをはぐために「日本一プラン」で強虎へと仕上げていく。【近間康隆】<フェニックス・リーグ特別ルール>
▼イニングの制限
試合は9回打ち切りを原則とする。
▼両チーム合意のもとイニング数を追加して行うこともできる。変更する場合は、試合開始前に担当幹事と審判員に報告する。



