<パCSファイナルステージ:ソフトバンク1-5日本ハム>◇第2戦◇16日◇ヤフオクドーム
秋山幸二監督(52)が今季限りで退任するソフトバンクは、痛恨ミスが響いて逆転負けを食らった。1点リードの6回、今宮が2点適時失策となる一塁悪送球。続く日本ハム中田の2ランにつながってしまった。それでもアドバンテージと合わせて2勝1敗。今日17日の第3戦で日本シリーズ進出に王手をかける。
打ち取ったという安堵(あんど)の歓声が、一瞬で悲鳴に変わった。6回に今宮健太内野手(23)が痛すぎる失策だ。2死二、三塁から陽岱鋼の打球は、ほぼ正面へのゴロ。捕球して余裕もあった一塁送球は右翼寄りに大きくそれた。たちまち2者が生還。ベンチの秋山監督もあっけにとられた顔だった。
「そんなにバタバタするところじゃなかった。点を取れるところで取る。守るところで守る。そういうところでミスが出たり、点が取れないと、やはり展開が変わる。それが野球」
今宮は失策したその場で申し訳なさそうに帽子を取った。重圧が理由だった。「しっかり握れていたが引っかかった。感覚が分からなくなった。こんなの初めて」。昨季ゴールデングラブ賞を初受賞した若き名手。今季15失策はリーグ最多だが、広い守備範囲と強肩で何度もチームを救った。指揮官が期待を込めて育ててきた「秋山チルドレン」の中心的選手。秋山監督の退任に決意していた。
「そうなった以上、僕たちはどうしようもできない。しっかり勝つだけ。また胴上げをしたい。これをひとつのきっかけにしてチーム一丸となってやれれば」。そんな思いが空回り。反省の思いから、試合後も練習に時間を費やした。
打線も内川の先制ソロのみに終わった。2回は無死から吉村の左飛に一塁走者中村が戻れず併殺。3、4回は満塁機を逸した。6回以降は走者も出せずに計4安打。第1戦は劇的な逆転サヨナラ勝ちも公式戦で12球団打率トップだった攻撃力が影を潜めたままだ。
「OK。総力戦でいきましょう」。日本シリーズ進出王手に失敗も、秋山監督は前向きだ。まだ1勝リード。決して悲観する状況ではない。【大池和幸】



