<みやざきフェニックス・リーグ:日本ハム6-7中日>◇16日◇KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎

 中日谷繁元信兼任監督(43)が宮崎でほえた。みやざきフェニックス・リーグの本格視察初日となったこの日、日本ハム戦を視察。照りつける太陽を浴びながら「お客さんの目線でどういう感じ方をするかなと思って」とサングラスを装着。スタンドからグラウンドを見つめた。

 ところが表情はすぐに険しくなった。初回から溝脇、三ツ俣、高橋周が3者連続三振に倒れると、その後も日本ハム榎下の緩急に苦しみバットがクルリ、クルリ…。8回には打者一巡の攻撃で6点差をひっくり返したが、視察1試合目にまさかの16三振。南国にしては、お寒い内容だった。

 指摘したのは配球についての勉強不足だ。谷繁兼任監督は「ストレートをファウルして変化球に切り替えられて見逃し。単純な配球でやられている。(打ちたい球を)投げさせるようにもっていく選手が少ない」と強い口調でダメ出し。“野球脳”を鍛えることも秋の課題の1つに挙げた。試合後には自ら陸上トラックを歩き3キロ走に臨む若手選手を鼓舞。43歳の青年監督が若竜にいきなり活を入れた。【桝井聡】