<セCSファイナルステージ:巨人2-5阪神>◇第2戦◇16日◇東京ドーム
阪神和田豊監督(52)がうれしい悲鳴を上げた。連夜の先行逃げ切りで、敵地で宿敵に2連勝。ポストシーズン4戦負けなしとした。CSはいずれも3点差以内の勝利か引き分け。4試合連続で呉昇桓(オ・スンファン)を投入した。
和田監督
こういうゲームでやっぱり最後はスンファンで締めて。勝ちゲームはそうなってくるからね。
シーズン最後は5試合連続で起用した。逆転2位を奪った原動力は、ここ9試合、時には劣勢でも託している。12日の甲子園では3イニングも投げた。守護神を休ませる試合がないが、「勝利の方程式」だけに、ぜいたくな悩みでもある。
運も寄ってきた。7回、2点を返されてなおも1死一塁だった。崩れかけた岩田を捉えた長野の鋭いライナーは、一塁ゴメスの真っ正面へ。続く8回1死一塁も、4番阿部のライナーはゴメスのミットに吸い込まれた。いずれも抜ければ長打コースが、一転して2イニング連続の一直併殺。3回1死満塁も二ゴロ併殺で救われた。
上本の頭部死球では駆け寄ってひざまずき、8回の西岡のファウルにはダッシュで抗議した。精力的に動く指揮官は「明日、王手」と聞かれ「非常にいい雰囲気で野球ができている」とうなずいた。「昨日勝って初めてふりだしに戻した。今日の1勝は我々がアドバンテージにして、明日以降に生かしていきたい」。投打がかみ合う。好走と好守も出て、さらに強運も持っている。日本一へ歩む和田阪神の勢いが加速してきた。【近間康隆】



