来季、投打「二刀流」3年目を迎える日本ハム大谷翔平投手(20)に、引き続き監視の目が光る。栗山英樹監督(53)は21日、都内で小林オーナーにシーズンの終了報告を行った。会談後の会見で、V奪回へのキーマンとなる大谷について問われると「大人扱いしないよ。もう1年。(成績を残すと)文句を言う人もいなくなるから、オレは言っていく」。入団時から続く外出許可制を継続し、野球に集中させる考えを明かした。

 また今季同様、先発ローテーションに入り、中6日で投げることを基本線にして、合間で打者出場させる方針も変更はない。「体の感じ、状態を見ながら」との条件で、できる範囲で出場は増やしていくが、「それでつぶれたらバカみたい。2つやらせる負担は絶対にある」と、慎重に育成していくことをあらためて強調した。

 投手で11勝、打者で10本塁打の今季からさらなる飛躍へ、厳しく、口うるさく言うのは愛情の裏返し。同監督は「あいつ、どんどんオレを嫌いになるね。オレが辞めるころには口も聞いてないかも」と苦笑いしたが、そのころには、歴史的名選手が生まれていることだろう。【本間翼】