オリックスが、来季へ向けて大幅なリストラに乗り出すことが21日、明らかになった。1日に甲藤啓介投手(30)ら4選手に戦力外通告を行ったが、23日のドラフト会議後、早ければ24日にも8人前後に第2次戦力外通告を行う見込みだ。

 瀬戸山球団本部長は「ドラフトの結果を見て決めることになると思います。(戦力外は)指名した選手の数と同じくらいになるのではないか」と説明した。ドラフトでは8人程度を指名する方向。平井は引退し、第1次戦力外を合わせると、日本人選手だけで13選手が入れ替わる計算だ。助っ人のペーニャ、ランズラー、バトラーの去就も未定で、さらに退団者が増える可能性もある。

 チームは今季、優勝したソフトバンクに勝率で2厘及ばなかったが、08年以来6年ぶりの2位と躍進した。同じく2位になった08年オフは日本人選手だけで7人が戦力外で清原が引退。4位だった11年に14選手を自由契約にしたケースはあるが、好調だったシーズンに13人の入れ替えは異例だ。

 選手にとっては厳しい状況だが、それも来季、悲願の優勝を目指すため。血の入れ替えを断行しチームを活性化させる。

 ◆戦力外通告

 現役続行を希望する選手に平等に再契約の機会が与えられるよう、期間は定められている。第1次は10月1日から全球団のレギュラーシーズン終了翌日まで。第2次はクライマックスシリーズ全日程終了翌日から日本シリーズ終了翌日まで。戦力外選手との交渉や契約は、合同トライアウト(11月予定)終了後から可能。