ソフトバンク秋山幸二監督(52)が、不振の中村、今宮に「お祭り野球」を勧めた。22日、ヤフオクドームでの全体練習。打撃練習中の中村をつかまえると「自信持って行け!

 (日本シリーズは)お祭りなんだから。自分をアピールできればいい」と声をかけた。

 中村はCS6試合で19打数2安打(打率1割5厘)と不振を極めた。「また(日本シリーズは)ゼロに数字が戻るので新たな気持ちで頑張りたい。練習の感じは悪くない。結果出ていないので気持ちの問題です」と、声をかけられ気持ちが楽になった様子。1人居残りでティー打撃をする表情も明るかった。

 CS第2戦で逆転負けの敗因となる遊撃手での悪送球をした今宮にも秋山監督は「楽にやれ」とリラックス指令。3戦目以降も送球が安定せず、打撃も不振。今宮は「気楽にできればいいですけどね」と監督の優しさに感謝した。

 秋山監督は現役時代、日本シリーズで86年、90年、91年と3度、バック宙でのホームインを披露した。リーグ戦、CSを勝ち抜いたご褒美の大舞台。結果を求め過ぎず、ノリノリで頂上決戦を楽しめばいいという、秋山監督最後の教えで落ち込む2人が再生しそうだ。【石橋隆雄】