CS突破オーダーで大勝負!!

 阪神がクライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージを突破した打順を基本線にしてソフトバンクとの日本シリーズに臨む。1番西岡、2番上本から始まり、8番に大和を置く布陣で巨人に4連勝。打線はスムーズにつながり、18日は8得点。好調なラインアップでホークスに立ち向かう。

 修羅場を乗り越えた和田阪神は動じず、ホークスとの頂上決戦に挑む。CS6戦は5勝1分け。勢いを、みすみす手放す必要はない。現状では、高い得点能力を示したCS仕様の打線で日本シリーズに挑む方向だ。首脳陣の1人は「いまの形がベスト。(試合の)間が空くのはあるし、選手個々の好不調もあるけど、つなぐ人、かえす人は決まっているわけだから」と説明した。

 CSでは右肘痛からスタメン復帰した西岡を1番に起用し、ヒットマンの上本を2番に配置した。3番鳥谷、4番ゴメス、5番マートンと不動のクリーンアップに続き、好調の福留が6番に控える。8番には堅守が光る大和を用いて、バランスのいいラインアップに整っていた。11、12日のファーストステージ広島戦では2戦で1得点にとどまったが15日からのファイナルステージ巨人戦でお目覚め。アーチあり、適時打ありと豊富な攻撃バリエーションを見せつけた。トップバッター西岡がCSで3割7分の高打率。4番ゴメスまで全員がズラリと3割台。西岡も「塁に出ることを要求されて1番に起用されている」と役回りを心得ており、得点源になっている。

 今日23日はシート打撃を行う予定。剛腕松田や歳内、左腕の岩貞ら若手投手が登板予定で、本番さながらの生きた球を打ち込む。日本シリーズはパ・リーグ本拠地で指名打者制となるため、CS突破オーダーは甲子園限定での披露になる。和田豊監督(52)も「より、さらに(挑戦者という)気持ちを強くしないといけない」と意気込む。役者がそろう豪華なラインアップで、85年以来、球団2度目の日本一を奪いにいく。