果報は寝て待つ!?
阪神は27日、1勝1敗で迎える第3戦に向け、敵地での全体練習は行わず、甲子園で指名された投手だけが調整。和田豊監督(52)ら首脳と野手陣は休日として博多入りした。今日28日からの敵地3連戦へ、コンディションを優先した形だ。パ本拠地では指名打者(DH)制になる。29年ぶり頂点へ、チームを束ねる和田監督のタクトがカギになる。
猛虎襲来だ。和田阪神が決戦の地へ入った。博多駅の新幹線中央改札口、多くのカメラやファンが待ち構える。周囲の「動」を見透かすように、虎将は別の出口から福岡入りした。その夕刻、ソフトバンクは本拠地で練習していた。交流戦でしか知らない敵地で汗を流す選択肢もあった。ぶっつけは覚悟の上、指揮官はあえて「静」を選んだ。
和田監督
これは予定通りのこと。CS終わった段階から、日程を逆算して決めたこと。
「積極的休養」の言葉に「そう」とうなずいた。
10月を突っ走ってきた。11日に始まったCSファーストステージは甲子園で広島を下すと、中2日の東京で巨人4連戦。負け越せば今季終了という重圧の中で奮闘し、ポストシーズン初戦からの連勝記録「6」を打ち立てた。本拠地とは違う人工芝での激戦、そして移動…ベテランが多いチームでは、疲労による体調管理は無視できない案件だ。
下克上へ向かうナインのために球団も動いた。29年ぶりに日本シリーズを制した暁には、「日本一旅行」を予定する。12月中旬に米ハワイへ行くことが有力。リーグ2位以下の日本一では07年中日がハワイ旅行、10年ロッテは11月に入ってからの準備が間に合わず取りやめになった。準備に入るのは当然。あとは、実行になるのを待つだけだ。
和田監督
そうなるの(3連勝)が理想なんだけど、まずは明日。初戦だよね。初戦を取ることだけを考えてやっていきます。何度も言っているように、目の前の試合に集中してやっていくだけ。
西へ向かう新神戸駅では、日々繰り返す「日々初戦」を言い聞かせた。ヤフオクドームでの鍵はDH制。腰痛でベンチから外れていた新井貴が復帰に意欲を見せ、緊急合流の狩野は第2戦で口火を切った。「とっておき」の関本もいる中、最有力は新井良になる。これまで阪神が日本シリーズで起用したDHの通算打率は1割1分9厘…。CS初戦からポストシーズン6連勝に導いた、指揮官のタクトが命運を握る。【近間康隆】<阪神の日本シリーズDH>
◆85年(対西武)
この年だけ全試合でDH制が採用された。6試合いずれも2番に弘田が起用された。22打数3安打、1打点、1割3分6厘も3犠打。
◆03年(対ダイエー)
第1戦は5番広沢が入り4打数無安打。第2戦は先発杉内に対し7番浜中が入った。浜中は3試合で10打数1安打。
◆05年(対ロッテ)
7番で片岡が2試合先発(5打数1安打、2割)。第2戦は片岡の代打で林威助が起用され、1打数無安打。
阪神のシリーズDH通算は42打数5安打(打率1割1分9厘)。本塁打ゼロ。



