カブスは10月30日、藤川球児投手(34)の選択権を行使しないと発表した。同投手はFAとなり、日米全球団との交渉が可能になる。

 阪神は米大リーグのカブスが3年目の選択権を行使しなかった藤川の動向を注視していく。今後は日米全球団との交渉が可能。これを受け、古巣阪神の球団幹部は「ずっと継続して国際部で調査しています。まだとるとか構想に入れるとか、そういう段階ではない」と話した。

 藤川は昨季、海外FA権を行使してカブスに入団したが6月に右肘を手術していた。今年8月の復帰後も阪神は登板試合を調査しており、現時点での力量の把握に努めてきた。大リーグではセットアッパー右腕として2年間で27試合に登板し、1勝1敗2セーブ。防御率5・04の成績だった。

 阪神は藤川が米球界挑戦を決断したときも、温かく後押しし、送り出した。藤川が日本球界に復帰する決断を下したときに備え、受け入れる態勢を整えていく。