ソフトバンク工藤公康新監督(51)が1日、福岡市内のホテルで就任会見に臨んだ。退任した秋山幸二前監督(52)の背番号「81」を継承する異例の選択となった。王-秋山ホークスの系譜を引き継ぎ、さらなる高みを目指すために、ケガ防止に力を入れる。プロ実働29年の工藤イズムで、鉄人&鉄腕集団を形成。2年連続の日本一を実現させる。3年契約で年俸1億円(金額は推定)。
勝負師の選んだ数字は意外なものだった。工藤新監督の就任会見。背番号を問われると、こう答えた。
「秋山前監督がつけていた81番を継承させていただいて、より強いチームを継続していきたいので、81番にしました。6年間ホークスの監督として、多くの選手を育て、日本一も2度達成し、それを受け継ぐ意志の表れとして一番ぴったりの番号だと思う」。
プロの世界で生きる者は数字にもこだわりを見せる。左腕エースの代名詞ともいえる「47」など工藤新監督も背番号にこだわり、意味を持たせてきた。監督交代の際には自らの新しいカラーを出すために、新監督が背番号を引き継ぐことは異例。そこをあえて選択した。常勝軍団を形成してきた王-秋山ホークスの系譜を継承する決意を込めた。
さらなる高みを目指すために、何が必要か。新指揮官は長年の思いを語った。
「現役の時から思っているのは、1日でも長くユニホームを着るのは、選手にとって何よりも大切なこと。そうするためには何が必要かは考えてほしい。必然と自分がなすべきことは分かると思う。その思いだけは持っていてほしい」。
現役時代から、トレーニング方法を熱心に研究してきた。引退後も筑波大学大学院で故障予防などを学んでいる。プロ実働29年で、引退を表明したのは48歳。工藤イズムの注入で、鉄人&鉄腕集団に仕立て上げる考えだ。「落ちていくチームは当然、ケガ人が多かったり、主軸が思わぬアクシデントだったり、チームの選手層がないと毎年優勝を続けるのは難しい。まずはケガをしないこと」。今季のソフトバンクはウルフが右肘故障、寺原が右膝手術で早々と離脱。終盤には離脱はしなかったが、長谷川が本塁交錯プレーで右足首捻挫。浮沈の激しいパ・リーグを勝ち抜くには、ケガ防止による戦力維持を優先課題に掲げた。
新旧監督による2年連続の日本一は過去に例がない。希代の名サウスポーの挑戦がいよいよ始まる。【田口真一郎】



