中日川上憲伸投手(39)が23日、地元テレビのCBC「サンデードラゴンズ」に岩瀬仁紀投手(40)とともに生出演した。

 憲伸が、あの大ヒットディズニー映画に乗っかる!?

 来年6月に40歳になる中日川上憲伸投手が「不惑のテーマ」を掲げた。来季にかける意気込みを問われると、しばらく考えて言った。

 川上

 いつまでも昔の自分を追いかけるといい方向にいかない。もうね、「オレは昔はこうだったのに」と言ってもしょうがない。ありのままですよ。

 図らずも口から出た言葉は今年の大流行フレーズだった。

 アナ雪が教えてくれた「ありのまま」は、不惑を迎える男がたどり着いた結論のようだ。新人王、最多勝など華々しい実績を引きさげて30代でメジャー挑戦。ところが12年の日本球界復帰後は3年間でわずか5勝と苦戦している。今季も腰痛の影響もあり6試合で1勝2敗、防御率4・78。夏場を迎える前に戦線を離脱した。過去の自分を追いかけることが、逆に視界を曇らせた。

 手本はたくさんいる。年齢順だとチーム内ではまだ上から6番目。来季50歳の山本昌に、公私ともに付き合いの長い岩瀬も来年41歳になる。

 川上

 岩瀬さんは若い頃よりコントロールが良くなってる。そこがすごいところ。

 剛速球と鋭いスライダーで打者をねじ伏せていた守護神は、経験を重ねるごとに年齢に合う投球スタイルを模索してきた。だからこそ継続して結果が出せると川上は分析した。ありのままの力を出す。惑うことなく、来季は「♪レリゴー」精神で突き進む。【桝井聡】