巨人片岡治大内野手(31)が、盗塁王と日本一奪還を誓った。25日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の9500万円(金額は推定)で更改。今季は3年ぶりに2ケタとなる24盗塁をマークしたが、07年から4年連続盗塁王を獲得した足のスペシャリストは「来季はV4は当然として、日本一を奪還したい。まだまだ走り続けたいので、盗塁王に絡める数字を残せればと思います」と意気込んだ。

 タイトル奪還に向け、温暖な地を鍛錬の場所に選んだ。例年は関東圏で自主トレに励んできたが、今オフは沖縄で実施する予定。「1人が好きなので」と今のところ、パートナーはおらず、単身でトレーニングに励む計画を立てた。「暖かいところにいって、走りこもうと。しっかりトレーニングして、走れる体を作りたい」と話した。

 始動時期を早め、今オフは年内から本格始動する。都内よりは温暖な沖縄で、断食で3キロ絞った体を肉体改造。「全試合に近い形で出られればと思います」と今季の126試合から全試合出場も視野に入れ、強靱(きょうじん)な体を作り上げる。「来年は、もっとトライしていきたいです」。15年シーズンを盗塁王、日本一奪還へ挑む1年と位置付けた。【久保賢吾】