日本ハム栗山英樹監督(53)がライフワークの本格始動に奮闘した。26日に岩見沢市内の障がい者支援施設「福祉村」を訪問。質問コーナーでは来季の開幕投手やルーキーの起用法など直球で疑問を投げかけられ、思わず苦笑いを浮かべながらも丁寧に答えた。参加した約130人全員と記念撮影に応じ、「世話されている人の優しさが、すごく勉強になった。僕らが辛いだの苦しいだの言ってられない」と気持ちを新たにしていた。

 壮大な野望に向かって、歩んでいる。昨オフは生活拠点を置く栗山町周辺を中心に、小学校などの施設巡りに精を出した。場所によって特色ある歓迎に感激し、野球への活力をもらってきた。「ファイターズが自分たちのものみたいな存在になっている。いつかは北海道中に恩返ししたい」。感謝の思いを秘めた指揮官の北海道行脚は、始まったばかりだ。