阪神和田豊監督(52)がヤクルト真中新監督の宣戦布告を受けて立つ。前日26日、両監督の母校・日大が企画して、都内で対談が行われた。その席上で後輩の真中監督から「タイガースにはなんとしても勝ちたい」と“直球”を投げ込まれ、「後輩には簡単に負けられないよ」と力強く打倒を誓った。

 今季は13勝11敗と勝ち越したが、敵地神宮では5勝7敗。全24試合でチーム防御率5・28と強力打線に苦しんだ。今オフはFA補強に成功し、ロッテから成瀬、日本ハムから大引を獲得。「打線は素晴らしいチーム。投手がそろえば強敵になる」と警戒する。

 後輩は2軍打撃コーチから2軍監督、1軍チーフ打撃コーチを歴任して指揮官就任。「あの打線を作ったのは真中の力が大きい。チームのことを把握しているし、手ごわくなってくる。どういう野球をしてくるのか、早くつかまないといけない」。素早く真中スタイルを研究し、先輩の威厳を結果で示す。【佐井陽介】