虎助っ人「第3の野手」を探せ!

 阪神が来季の外国人として新たに野手の獲得を検討していることが27日、分かった。今季、タイトルラッシュだった助っ人4人衆をバックアップする戦力に位置づけ、海外FA宣言した鳥谷の去就も流動的なことから長打力のある打者発掘を目指す。

 悲願のV奪回に向けて危機管理を怠らない。12月上旬にも助っ人4人と来季契約を結ぶ見通しだが、甘んじず、新たな構想を練る。球団幹部は「ゴメスやマートンも何があるか分からない。(広島)ロサリオみたいな選手がいればいい。普段はファームでプレーさせて、いざというときに行けるように」と説明した。

 阪神は基本的に外国人4人制を採る。今季はマートンとゴメスがフル稼働し、来季も不動の立場だが、故障など不慮の事態に対応した備えとして増員する腹案だ。好例がある。広島は今季、外国人6人制を採用。キラやエルドレッドが故障や不調で2軍降格すれば、代わりにロサリオが昇格して大活躍した。助っ人勢の層の厚さが奏功した。

 球団幹部は「ピストル打線にならないようにしないといけない」と言う。鳥谷のメジャー移籍が濃厚な状況。スラッガー型の助っ人がいれば、迫力不足な打線の不安解消にもつながる。