オリックスが新4番候補としてDeNAトニ・ブランコ内野手(34)の獲得が有力な状況であることが28日、分かった。この日、ブランコがDeNAを自由契約となることが決まった。楽天などが獲得調査を進めているが、複数の関係者によると現状ではオリックスが優位に進めているもよう。2年4億円程度を用意しており、入団が有力視される。

 オリックスは左の糸井、T-岡田とともにクリーンアップを形成する右の大砲を探している。瀬戸山球団本部長はこれまで新外国人野手について「もちろんリストアップはしてます」と明言してきた。そして今季2位躍進の立役者となったペーニャの退団が決定。今年でDeNAとの2年契約が切れるブランコに注目してきたが、調査の動きが加速したようだ。

 ブランコは今季3度の太もも肉離れにより出場85試合にとどまった。それでも指名打者制のパ・リーグなら、守備の負担が軽減される。国内通算169発の長打力はもちろん、昨シーズンに首位打者に輝いた勝負強さも期待できる。

 ◆トニ・ブランコ

 1980年11月10日、ドミニカ共和国生まれ。98年にレッドソックスと契約。メジャー通算56試合。09年に中日入団。13年DeNA移籍。打点王2度、首位打者、本塁打王各1度。188センチ、102キロ。右投げ右打ち。