広島緒方孝市新監督(45)が古巣復帰の新井貴浩内野手(37)に助け舟を出す。阪神からUターン移籍した新井に対し、年内にも食事の席を設けることを明かした。両者は29日、広島市内で行われた石原の披露宴に出席。移籍決定後、初めてあいさつを交わした。

 7年ぶり広島復帰の新井はこの日も報道陣に「本音はそっとしておいてほしい」と語るなど、やや緊張気味。それだけに緒方監督は「早い時期に顔合わせができてよかった」と話した上で、キャンプ以前、早ければ年内にもゆっくりと話し合いたい意向を示した。

 「2人でなのか、他のベテランも呼ぶのかはこれからだけど、次に会うのが2月1日というのも素っ気ない。若手と競争したいという気持ちは新聞とかで見てるけど、実際、キャンプなどに向けてどんなプランを描いているのか、などを聞いておかないと」

 古巣で最後の勝負と意気込む後輩に対し、新監督として配慮を見せた。