カープをもっと強くしたい。広島前田健太投手(26)が3日、開幕投手への挑戦を口にした大瀬良大地投手(23)の姿勢を喜んだ。自身も公言して奪い取った経験がある。年明けからは都内でマエケン塾を開講。互いを刺激し、チームと力の向上を目指す。この日は、都内で「三井ゴールデン・グラブ賞」の授賞式に出席し、3年連続4度目、広島の投手では最多の受賞を表彰された。

 チームの活性化を思い、前田は大瀬良の心意気を買った。前日2日に契約更改を終えた大瀬良が「先発投手なら誰でも目指したいところ。アピールはしていきたい」と開幕投手に挑戦する決意を示していた。前田は純粋に、後輩の姿勢を喜んだ。

 「いいことだと思います。おとなしい選手が多いので。ガツガツそういうことを口にしてもいい。そういう投手がいっぱいいる方がいいと思います」

 かつて前田自身もそうだった。3年目を終えた09年オフ。有力候補に大竹、ルイスらが挙がるなかで「負けないようにやっていきたい」と口にした。有言実行。WBCに出場した13年を除き、10年以降は4シーズンで4度大役を務めている。公言して狙うことで自らにプレッシャーを掛け、エースへの道を歩んできた。

 年明けからは自主トレで弟子たちを率いる。都内で大瀬良、中崎、昨季も参加した中田と共に汗を流す。自分を高めることはもちろん、チームのことを考えての行動でもある。「チームにプラスになるのが一番なので。いいものを出し合っていい成績を残せればいいと思う」。互いを刺激して、チーム力の向上につながることが最優先だ。

 メジャー志望を公言しているが、球団が重視する「機運」が高まらず移籍は来オフ以降になることが決定的だ。この日は都内で3年連続4度目の受賞により、ゴールデン・グラブ賞表彰式に出席。絶対的なエースが与える影響は大きい。それが波及して、広島はどんどん強くなっていく。【池本泰尚】