阪神がオリックスから国内FA宣言した金子千尋投手(31)に最大で4年契約を準備したことが19日、分かった。これまで3年15億円級の条件を準備していたが、他球団の動向を調査して情報を集める中で最大4年へと上方修正した。球団幹部によれば事実上の“最終提示”で近日中に条件提示し、他球団との競合に勝てば、来週中にも本人との直接交渉が実現する見込みだという。

 阪神はこれまで最大で3年15億円級の条件を用意していたが、他球団の動向を調査して、情報を集める中で最大4年契約まで上方修正したという。金額の詳細は明らかになっていないが球界関係者は「5億円から最高8億円までが相場ではないか」と証言する。そこから考えると、最大で4年20億円超の条件になっている可能性もある。

 「いろいろと話し合って出した結論。最終提示と考えている」

 球団幹部がこう話したように、検討を重ねた上で用意した事実上の“最終提示”だ。16日に坂井オーナーへの定例報告の席で現状を説明し、単年から複数年まで幅を持たせた上で了解を得た。正式提示は秒読み段階に入っている。