広島中田廉投手(24)が、大黒柱の夢実現へのバックアップを誓った。19日、マツダスタジアムで自主トレを行った右腕は、慕っている前田健太投手(26)の残留正式決定に決意を新たにしていた。

 「残留して良かった。でも、米大リーグ挑戦は目標と言っていた。来年優勝して、一番いい形になれば。若手中継ぎ陣で勝てる試合を1つでも多くしたい」

 昨オフの前田との合同自主トレが、今季の飛躍につながった。チーム最多の66試合に登板し、9勝8敗18ホールド、防御率3・89。シーズンを通して1軍で投げた自信から自覚が芽生えた。「7年目となり、年下の投手も増えてきている。まずは僕が結果で示さなければいけませんが、マエケンさんはチーム全体のリーダーで、僕は若手のリーダーになれればと思っています」。一岡や中崎ら若手中継ぎ陣で食事をともにした際にも、前田を最高の形で送り出せるよう共闘を誓い合った。

 年明けには、阪神藤浪も参加意向をみせている前田との合同自主トレに同行する。新たにカーブの握り方を教わるなど、一番弟子として多くを吸収するつもり。進化した姿で若手中継ぎ陣を引っ張り、24年ぶりの優勝に貢献する。それが先輩の米大リーグ挑戦への後押しとなる。