阪神横田慎太郎外野手(19)の驚異のポテンシャルが明らかになった。30歳未満の選手を対象に11月に行われた体力測定。7~8種目を行い、背筋力や垂直跳びなど3項目でトップの数値をマークしたという。「藤浪選手は去年に続いてほぼ上位を占めていました。ただ横田選手はそれをさらに超えました」と権田トレーナー。驚きの藤浪超えだ。

 特筆すべきは背筋力。昨年の約170キロが、1年間で50キロアップに成功した。たたき出した数値は220キロ。横田は「特別何かやったとかはない」と笑うが、理由ははっきりしている。鹿児島実時代は重りを使わず腕立て伏せや腹筋などで体をつくっていた。1年前も高校生ながら垂直跳びで80センチを記録。超人の異名を取るオリックス糸井の74センチを軽々と超えた。プロに入り筋力トレを始め、パワーアップするのは当然。年末も鹿児島の自宅近くのジムで休むことなく鍛え抜く。

 それでも、横田は「写真でユニホーム姿を見てもまだまだ。ユニホームを着ても『ゴツい』と思われるようになりたい」。今季は2軍戦で6本塁打。近い将来の大ブレークへ、まだまだ発展途上だ。【松本航】