あるぞ、メッセンジャーと藤浪のペア投入で開幕ロケットスタート!

 阪神中西清起投手コーチ(52)が20日、大阪市内の商業施設で大和、今成とトークショーに参加。来季最初の巨人3連戦となる開幕3カード目(4月3日~、東京ドーム)にランディ・メッセンジャー投手(33)と藤浪晋太郎投手(20)の2人をつぎ込む可能性を示唆した。大黒柱と期待される2人で王者の出はなをくじく。

 阪神は、今季CSファイナルステージは巨人を4連勝で蹴散らした。王者はいやなイメージを抱いたまま、オフを過ごしている。来季、そのイメージを一気に増幅させたいところ。15年最初の巨人3連戦にメッセンジャーと藤浪の両輪を惜しげもなくつぎ込む可能性が出てきた。

 今季13勝(10敗)の実績を踏まえれば、開幕投手の最有力候補はメッセンジャーになる。中西投手コーチは「当然、晋太郎も(開幕)候補になる」とした上で藤浪について「開幕カードに行かせてもいい存在であることは間違いない」と表現。メッセンジャーと藤浪、2人とも開幕カードに組み込む可能性も「それはあり得る」と力を込めた。

 現時点で開幕投手は未定で「メッセ、藤浪、能見も含めてコンディショニングがいい選手になってくるよな」。開幕投手が誰になろうと、3月27日からの開幕カード中日3連戦(京セラドーム大阪)で先発マウンドに上がる投手は重要な役割を担う。開幕ローテーションは6人で組む予定。開幕カードに登板した投手はそのまま、中6日で4月3日からの敵地巨人3連戦に向かう可能性が高い。

 ローテのバランスを考え、柱となる投手をそれぞれカード初戦に配置する策も多い。阪神では能見に岩田も含めた4本柱が成り立つことから、メッセンジャーと藤浪の2人を同カードにぶつける作戦が可能となる。メッセンジャーは今季巨人戦8戦に先発し、4勝1敗で防御率3・17と好相性を誇る。藤浪はシーズンでは2試合先発で0勝2敗、防御率4・50に終わったが、CSファイナルステージ初戦は7回1失点の快投で白星を手にしている。

 「開幕カードの投手は巨人に行くだろうから、そのへんは考える」と中西コーチ。王者の出はなをくじくプランを練った結果、2人が開幕カードに先発している可能性は十分ある。【佐井陽介】