「二刀流」制限解除が、日本一へのカギを握る。日本ハム栗山英樹監督(53)は20日、福岡市内で球団スタッフの結婚式に出席。来季の大谷の起用法について「(投打で連戦となる中0日を)体の状態を見て、どこかでやりたい。今年はできなかった。イメージは日本シリーズで全試合いけるかどうか」と、オープン戦や公式戦中に、投打での連戦を1度経験させる考えを明かした。

 ソフトバンクに最終戦で敗れた今年のCSファイナルS。前日に登板していた大谷の姿は、最後の試合ベンチにもなかった。「やっていないことはしない」。もちろん使いたかったが、リスク回避のため指揮官が自らにストップをかけた。

 再び同じ状況に直面したときに、今度は違う選択肢をつくるため、「(事前に)トレーニングのつもりでやる」。来季の日本シリーズはパ主催球場から始まる。登板が見込まれる1、2戦目と6、7戦目の本拠地はDHが採用されるため、全試合の強行出場でも負担は少なくて済む。3年目、「二刀流」はさらに進化する。