阪神中西清起投手コーチ(52)が21日、藤浪晋太郎投手(20)との「面談」を予告した。藤浪は先日、来春キャンプ中の早期実戦初登板、調整登板イニングの増加を志願したばかり。「藤浪と岩田は(調整ペースを)ちょっと遅らせようと思っていた。侍ジャパンのメンバーだったし、最後まで結構投げていたから。そのへんについては、キャンプイン前に本人と話をしようと思っている」と説明した。

 藤浪の今季初実戦は2月20日の紅白戦だった。初の対外試合は同25日の韓国・LG戦で、沖縄キャンプ中は2試合登板でフィニッシュ。最終的に計6試合25イニングを投げ、シーズン開幕を迎えていた。過去2シーズンの開幕前、オープン戦での最長イニングは5回0/3。チーム事情を理解した上で「正直、本当はもっと(早く)投げたかった」「5回100球と言わずに7回、8回を投げたい」と明かし、タイミングを見て中西コーチに直訴する構えを見せていた。

 中西コーチの考えはあくまで藤浪、岩田の疲労を考慮してのモノ。もちろん頭ごなしに藤浪の意見を否定するつもりはなく、「それをシーズンに生かしてくれるのならな」と一定の理解を示した。来年1月中に2人で意見をぶつけ合わせ、納得した形でベストの結論を出す方向。大黒柱と期待される勝負の3年目へ、本人も首脳陣も妥協なき準備を進める。