西武田辺徳雄監督(48)が23日、同郷でW-1社長のプロレスラー武藤敬司(52)と最強タッグを組んだ。故郷の山梨・富士吉田市で行われたトークショーにロッテ小林雅英投手コーチ(40)らとともに共演。集まった約600人のファンの前で約2時間のトークを展開した。かつて闘魂三銃士の一角を担った武藤からシーズン勝ち越しを厳命され、受けて立つ覚悟を示した。
こわもての先輩からの指令に、西武田辺監督も首を縦に振るしかなかった。大盛況のトークショーを終えた控室で“事件”は起こった。武藤から「負け越したら頭をそって俺のヒゲをつけろ」とむちゃぶりされ、「分かりました」とまさかの即答。クリアできた条件として、「勝ち越してCSに進出したら、球場で僕の名前をコールしてください」と要望。武藤は「もちろん。うぐいす嬢は任せとけ。かっこよくコールしてやる」と男同士の固い握手を交わした。
2人は学生時代から深い縁があった。田辺監督と武藤の妹は、富士吉田市立下吉田中で2年時は同じクラスだった。旧知の間柄に加え、同じスポーツ界で生きる者同士、共感する部分は多い。今季途中から監督代行を務めた田辺監督に対し武藤は「なり方が急だったからね。難しかったと思う。でも、来季もチャンスがあるわけだから頑張ってほしい」とエール。富士山をバックに武藤の代名詞ともいえる「プロレスLOVEポーズ」も決めてみせた。
派手さを好まない田辺監督と、プロレスリングマスターの異名を持つ天才武藤。真逆をいく2人がタッグを組めば最強コンビが完成する。来季のスタートは借金13から指揮を執った今季とは別もの。「まっさらの状態で開幕から横一線。いい形でスタートしたい」と、真新しいペナントレースでの戦いを心待ちにした。武藤も「田辺は地味だから、いまさら目立ってもね…。プロの世界は目立つことよりも結果だからね。俺にできることは何でもやるよ」と全面バックアップを約束した。【為田聡史】



