あの伝説のお立ち台が、球団創設80周年のメモリアルイヤーに復活!?
阪神今成亮太捕手(27)が4日、大阪市内で鶴直人投手(27)と新春イベントを開催し、ファンに美声を披露した。チームのモノマネ王者は今季、お立ち台での六甲おろし熱唱など、マイクパフォーマンスを検討。本職の野球では打率3割&ゴールデングラブ賞を目指す。打って守って歌って、究極のファンサービスを追求する。
200人超のファンが今成のマイクパフォーマンスで初笑いだ。会場はまるでライブハウスだった。カラオケが始まると、マイクスタンドを持ちながら熱唱。絢香×コブクロの「WINDING
ROAD」で心をつかむと、鶴も参戦してCHAGE
and
ASKAの「SAY
YES」で沸かせる。Mr.Childrenなどを聴かせてノリノリになると、子どもたちを舞台に上げた。
締めはこの1曲だ。大人気アニメ・妖怪ウォッチの「ようかい体操第一」を完璧な振り付けで躍って見せると大喝采。「僕らはファンの皆さんと一緒に球場を盛り上げていこうと思っています!」。球場を訪れたファンを喜ばせたい一心だからこそ、今季は甲子園のお立ち台でも工夫する。
「機会があれば、いろんなことをやっていきたい。(昨年、お立ち台は)甲子園で1、2回かな。広報の許す限り、歌いたいと思います!
歌って盛り上げていけたらいいと思う」
今成はタレント顔負けの芸達者で、モノマネは天下一品。昨秋のファン感謝デーでも盛り上げていた。虎屈指のエンターテイナーがひそかに温めるのが、お立ち台での六甲おろしの熱唱だ。01年、巨人戦後に広沢がマイクを握って球団歌を歌ったことがあるくらいのレアケース。昨季限りで引退したロッテ里崎が球場前の特設ステージでこぶしをきかせたことはあるが、球界を見渡しても熱唱パフォーマンスは珍しい。球団創設80周年の記念すべきシーズンに、ファンとともに喜びを分かち合うべく、一肌脱ぐつもりだ。
もちろん、本職の野球に全力を尽くしてこそだ。昨季は自己最多の115試合に出場。打率2割5分9厘にとどまり、9月には右脇腹を負傷した。その一方で守備はわずか4失策と非凡なセンスも見せていた。今季の目標も公言する。
「打率3割とゴールデングラブ賞です。去年は初めて三塁を守って1試合1試合、1球1球を必死にこなすだけだった。去年と同じことをしていてもいけない。目標を高く持ちたい」
今日5日から静岡・浜松で、日本ハム時代に同僚だったオリックス糸井らと自主トレを行う予定。虎党を心底から笑顔にするため、厳しい鍛錬に入っていく。【酒井俊作】<阪神のお立ち台パフォーマンス>
◆オマリー
日本語で「ハンシンファンガ、イチバンヤ!」と叫び人気。
◆新庄剛志
99年6月12日巨人戦で延長12回に槙原の敬遠球をサヨナラ打してお立ち台で「明日も勝つ!」と絶叫。同9月10日巨人戦でも決勝弾を放って再び「明日も勝つ」と絶叫。
◆広沢克実
01年6月21日巨人戦のお立ち台で「次にサヨナラ打を打ったら『六甲おろし』を歌います」と約束。8月29日の巨人戦でヒーローとなり公約通り熱唱。
◆葛城育郎
08年7月2日中日戦でプロ初のサヨナラ打。「勝利の雄たけびを」と言われ、両手を突き上げて「ウォー」と絶叫。強烈なインパクトを残した。
◆金本知憲
弟分の新井貴イジリが定番。08年に自分の2000安打と新井の1000安打が同日達成になり「キモイっすね」。
◆関本賢太郎
08年7月25日に自身初の満塁弾を放った試合で「自分の出したゴミは自分で持って帰るようにお願いします」とファンに呼びかけた。また「必死のパッチです」というフレーズが人気を呼んだ。