阪神岩田稔投手(31)も180イニング超えだ。19日、自主トレを行っていた米アリゾナ州から帰国。まず一言目に「疲れた。本当に疲れた」と口にしたが、プロ10年目を迎えた節目の今季へ「最初から最後までローテを守って、イニングをたくさん投げたい。だれよりも投げたい」と宣言した。

 藤浪が今季の目標に180投球回を掲げれば、それを聞いた能見は「181イニング以上」とノルマを課した。岩田の自己最高は11年の169投球回。2人のやりとりを耳にし「当然でしょ!」とさらに上を目指す。

 異国の地で約2週間、尻回りの強化に努めてきた。「今も痛いです」と出発直前までトレーニングに励んだ。満身創痍(そうい)で足取りも重いが「予定通り、それ以上のことに取り組めた」と充実感をにじませた。先発ローテの支柱へ、体づくりは万全だ。