日本ハム大谷翔平投手(20)を応援する大学生の有志団体が設立されることが27日、分かった。春季キャンプ地の沖縄・名護にある名桜大の学生が「大谷応援サークル」を近日中に発足予定。発起人の若杉大介さん(2年)は大谷と同世代。「日頃から二刀流で活躍する大谷選手に刺激されていました」と、自身も新成人を迎えて一大決心。若さあふれるエネルギッシュな行動力で、学業とサークル運営の“二刀流”に意欲を見せた。

 活動内容は名護市民球場での応援がメーンとなりそうだ。「横断幕とか作って、スタンドから応援できればいいですね」(若杉さん)。一般学生が出来る範囲の手弁当の応援グッズも製作予定だ。現在はメンバーを積極的に勧誘中で10人前後が参加に前向き。まずは実戦初登板が内定している2月9日の紅白戦(名護)で、同サークルの活動デビューを狙っている。

 3月以降もメンバー同士で「二刀流模合(もあい)」の開催も検討中だ。模合とは数人のグループで毎月積み立てた金額を元手に開く、沖縄地方伝統の飲み会。シーズン中の活躍ぶりや魅力を語り合う会合も視野に入れている。

 この日、大谷は名護での先乗り合同自主トレが休日。先輩らとゴルフに出かけてリフレッシュした。同い年の「平成6年組」からも大注目を浴びる3年目。名護で結成された秘密サークルからの声援を背に、球界のパイオニアは進化を目指す。【木下大輔】

 ◆名桜大

 94年に私立大として開学。10年に公立へ移行した。国際学群と人間健康学部がある。所在地は沖縄県名護市為又1220の1。

 ◆模合(もあい)とは

 沖縄で広く浸透する金銭相互扶助の習慣。複数がグループを組織して一定額の金銭を集め、定期的に1人ずつ順番に受け取る。学校、職場などでは、積み立てて飲み代や娯楽費にあてることも多い。