阪神ドラフト1位横山雄哉投手(20=新日鉄住金鹿島)が3日、投球より先に猛打でアピールした。2軍安芸キャンプ3日目。投手陣に課された体幹強化のロングティーで50振中16本の柵越えを放って驚かせた。

 「バッティングは得意じゃないけど好きです。特にロングティーは」。本人は照れ笑いだったが、野手顔負けの弾道に渡辺や高宮らは「すごいね!」を連発。「高校時代、公式戦のホームランはないけど、打順は5番が多かったです。セ・リーグですし、投手が打つにこしたことはない」と打撃への自信をのぞかせた。

 本職の投手は「左胸鎖関節の炎症」でスロー調整が続くが、この日も50~60メートルの距離でキャッチボールを行うなど経過は順調なようす。久保投手コーチもプロ初ブルペンについて「間近ですね」と予定通り11日からの第3クールで実現させる考えだ。投打の非凡なセンスを武器に、開幕1軍へのペースを上げる。