獲物を狙う目になる!
阪神能見篤史投手(35)が3日、沖縄・宜野座キャンプで3日連続でブルペン入りし、91球を投げた。気づけばこの日投げた中で誰よりも球数を重ねていた。首をひねりながらの投球だった前日の姿はない。吹っ切れたように軽快なテンポで腕を振った。
捕手の後ろでネット越しから見守った江夏豊臨時コーチ(66=野球解説者)もうなずく。「ボールも素晴らしかった。フォームのバランスもとてもよかった」。だが、褒め言葉だけに終わらないのは、期待されるからこそ。9勝13敗と負け越した昨季からの“復活”を求められた。
江夏氏
3年くらい前、奪三振のタイトルがかかっていたとき、目の色を変えて放っていた。あの時と去年はまったく別人。目の色を変えてマウンドに上がり、三振を取るんだという気持ちを絶えず持ってもらいたい。そういう1年を過ごしてもらいたい。
能見はレジェンドのエールを胸に刻んだ。「ありがとうございます。頑張ります」と答え、気持ちを高めた。2日夜、江夏氏による講習会で感じることがあった。
「いろいろ参考になる部分もあるし。ちょっと違うかなということもあったけど、どっちがいい悪いではない。そういう考えもあるということ」。投手として考え方の引き出しを増やした。このオフ、藤浪ら若い力の台頭をあおってきたが、35歳左腕の目に闘志の炎がたぎっている。【宮崎えり子】



