ヤクルト飯原誉士外野手(28)が、「ロッキートレ」で復活を期した。13日、都内の球団事務所で契約更改交渉を行い、1100万円ダウンの4400万円でサイン。昨年は自己最多15本塁打を放ったが、今季は64試合で打率1割2分6厘、0本塁打に終わった。2軍落ちを4度経験し「ふがいない1年だった」と悔やむしかなかった。

 だからこそ肉体改造に取り組んでいる。シーズン中、昨年より7キロ減った体重を「5、6キロは増やしたい」と89キロまで増量する考えだ。ウエートトレーニングに加え、食卓には卵を並べる。映画「ロッキー」では主人公が生卵を飲み込むシーンが有名。「飲みはしませんけど…」と苦笑いするが、トレーニングを終えたら、ゆで卵3つがノルマだ。

 卵に多く含まれるタンパク質は、筋肉の成長に欠かせない。プロテインは「嫌いなんで」と、卵を流し込む毎日。青木が大リーグ挑戦するため、外野のポジションは空く。CSファイナルステージ中日戦では、来季につながる決勝本塁打を放った。「開幕スタメンを目指したい」と、何度倒れても立ち上がったロッキーのような復活劇を目指す。【前田祐輔】