静岡学生野球リーグの静岡産大・深沢元気捕手(4年)が社会人野球の西濃運輸に内定したことが3日、分かった。同大から硬式の社会人入りは、信越硬式野球クラブの五十嵐将投手以来3年ぶり2人目で企業チームは初。深沢は山梨・甲府商2年時の07年に5番三塁で44年ぶりの夏の甲子園出場に貢献。3年春から捕手に転向すると、静岡産大では1年秋からレギュラーをつかみ、昨秋と今春はベストナイン獲得など打撃でも中心を担った。今季も主将こそ離れたがリーダーシップを発揮し現在3位の原動力となっている。

 西濃運輸は岐阜・大垣市に本拠を置き、都市対抗に32度、11月の日本選手権には3大会ぶり14度目の出場を決めている強豪。練習参加した深沢の正確なスローイングを評価して獲得を決めたという。現在、捕手は2年目が2人、1年目が1人と若く、深沢は「1年目から出られるように頑張ります」と活躍を誓った。

 ◆深沢元気(ふかさわ・げんき)1990年(平2)8月23日、山梨・竜王町(現甲斐市)生まれ。小2で野球を始める。甲府商-静岡産大。176センチ、78キロ。右投げ右打ち。家族は両親と兄2人。血液型A。